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らせんのボウル

らせんのボウル_f0044761_2216313.jpg









mishimのHPの陶器topページに載っている、ボウル。
ボーダーと思われがちですが、らせん模様なのです。

個人的にものすごく好きな作品なのですが、
制作がとても大変で、なおかつ、手作りでらせん模様を
作るとなると一個一個かなり違ってきます。
そうなると、net shopでの販売は難しい。
また、値段も高いものになってしまうため,通常の販売は
していない商品なのです。

ただ、お問い合せのあったお客様にのみ,受注で承っております。

先日もご贔屓にして下さっているお客様から、ご注文があり
ようやく納品となりました。

せっかくなので、制作過程をご紹介したいと思います。

先ずは、ろくろで形を作ったあと、削り作業で外側の形を
作っていきます。この辺は以前の制作日記をご覧下さい。

らせんのボウル_f0044761_22171459.jpg半乾きの状態にしたあと、墨でらせん模様をつけていきます。
ろくろ台に乗せて,いっきに描きます。
(といっても、一発で成功は先ずしない・・・)







らせんのボウル_f0044761_22173157.jpg微調整をしたあと、ひたすら模様部分を1,2ミリ程度の深さで削っていきます。(これが結構大変!!)








らせんのボウル_f0044761_22175644.jpg全て削り終えたら,削った部分に白い化粧土(泥状)を盛っていきます。









らせんのボウル_f0044761_22181067.jpg完全に乾く前にへらなどで、こすりつけしっかり圧着させます。

完全に乾いたあと、余分な土を削り取っていきます。

この、加工方法を『象嵌』と言います。螺鈿とかもそうですね。

これで、ほぼ完成。


あとは、素焼きして、そのあと柚薬をかけます。
(陶器がつるんとしてるのは、この柚薬というのをかけて焼いているため)

最後に余分な柚薬をこすり落としたら、
本焼きで、終了〜〜〜。

なが〜〜〜い!!!
たいへ〜〜ン!!

そうなんですよ。大変なんです。
でも、いいんだよね〜この柄。
そのうちにどこかのお店に置いてもらおうかしら。。
by mishim | 2008-06-17 22:44 | 陶器製作日記
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