カテゴリ:陶器製作日記( 9 )

人気者skog [スクーグ]  制作過程

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MISHIM POTTERY CREATION のここ最近の人気者は
skog [スクーグ] シリーズです。
skogは柄的に冬っぽいのもあるのでしょう。
私としてはマグもお皿も使いやすいと言ってもらえるのが、本当に嬉しい。
残念なのは、Lサイズを作るのが難しくて、なかなか作れないことでしょうか。
いま、制作担当の陶芸作家の佐藤牧子さんと色々試しているところです。


skog [スクーグ] は何と言ってもその絵柄の表現技術の手間がすごい。
特徴である細い線は、描いたものではなく、すべて象嵌という手法で作られています。
文書にするとわかりにくいのですが、、
柄になる部分をニードルやその他道具で彫り込みます。
掘った部分に、別の土を埋め込みます。
埋め込んだ部分を綺麗に削っていくと、掘った部分に別の土が綺麗におさまり、柄として見えて来るのです。

別の土を埋め込んだ後はこんな感じ↓
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ここから、余分な土を削っていきます。↓
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この繊細さったら。。。
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(skogではないのですが、2006年(!)に陶芸制作日記にも記しているので良かったらご覧ください。びっくりの10年前です。10若い自分も写ってて泣けてきます。こちら→

そして、、、
とても時間と手間がかかります。

でも書いた線とは全然違う。
それはお客さんにも伝わってると思います。

柄違いのsnowの点々は筆で一つずつ白い土を描いてます。
だから大きさや薄さなど、本当に一つ一つ違います。
新柄もいろいろと工夫してもらって、ようやく安定してきました。

こうして出来上がってくる作品がアトリエに届く時が一番ドキドキします。
窯によって、焼き具合や色の出具合が微妙に異なるから。
絶対に同じものはできない。
でも、どれも良いものに仕上がってほしい。

そうして無事に焼きあがったものがお客様のもとに届きます。
そしてここから最後の仕上げは、嫁いだ先々で違ってくるんです。
コーヒをたくさん飲む方。
飲み終わって、すぐにカップを洗う方、1日放置してしまう方。
本当にそれぞれだと思います。

そのそれぞれが、貫入に入る色味や渋みの変化に影響してきます。
しっくり。
しっとり。
手に馴染み、口触りに馴染む。
色味や経年の変化を楽しんでもらう。

どんなに可愛らしいデザインでも、こうやって書くと
やっぱり陶器は渋い(笑

長く、大事に付き合ってもらえたらと思います。
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追記
skogのリンク貼り忘れました。。。
skog [スクーグ] シリーズはこちらから
★★★
















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by mishim | 2016-01-13 15:51 | 陶器製作日記

陶器って奴ぁよぉ〜

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ご存知でせうか?陶器って、手間も時間もかかって、挙げ句の果てに
仕上げは熱と化学反応にお任せ♪っていうなんとも驚きなブツなのです。
いや、実際には「こう出るはず」「何度もやって安定しています」って
ところで作家さんたちは作ってるわけなんですよ。
でも、ほら、そうは言ったって、ドラマの中の高名な作家さんだって、
焼きあがった完璧なる熱と自然素材とのコラボで出来上がった器を
「こんなのはちがう!!」とかって、ガシャーン割ったりするわけですよ。
ああ、もったいない。

さっぱり何が言いたいのかわからなくなってきましたが
そう、陶器って奴は、もうほんとに大変。
私なら手を出さないな。うん。
わかっちゃいるんだけど、全然思うようにいかないよね。
作家さんの思うようにいかないとは、また違うのかもしれないけど。

以前伺った半分手作業、でもわりと大きな工房にお邪魔した時に
「量産品でも、少量品でも、まあA品として商品になれるのは7割」
っとかいうのですよ。
こんな大きなところでも7割とか言っちゃうの???!!
なんてまあ、効率悪いことでしょう!おーっホッホ!

こんなことをグダグダ書いているのも、織部の繊細さに打ち震えているから。
織部って、焼きあがって、火を止めてから酸素を窯に入れるんです。
酸素によって、化学反応が起き、織部の特徴的な緑色に変化する。
この、酸素を入れる時間(酸素量)がポイント。
何度も作った試作は酸素の量をあえて少なくした微妙なワインレッドに
凸部に緑がかかったなんとも言えない不思議な色だったんです。
ところが。
ところが。
今回大量に作った受注分が。。。
完璧に緑になりました(いわゆる織部色)!
ええええ〜〜〜〜〜!!!
です。
それは、これだけど、でもこれじゃないよね?!!みたいな。
売り手としては大問題です。
ただ、、、
この緑きれいだなって。
この緑もいいよね〜〜,良くない?って、もう一人の私が言うわけです。
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同じように作った織部。
何が違ったのか。
なんと、、釉薬の調合時に手で混ぜるのではなく、機械を使った。
これだけです!!
お食事中の皆さん!これだけなんですよぉ〜!!
要するにですな、機械で混ぜたから、よっく混ぜられて、粒子が
いつもより細くなっちゃったから、酸化の反応が強かった。。。
らしいです。
憎らしいほどの繊細ぷり。

はぁ、、、
お客様にも謝罪して作り直しますとつたえましたが、やっぱりというか、、
素敵なお客様だからなのか。
みなさん、この緑も綺麗ですね、って気に入って下さいました。
これは、仕事的には全然ダメな話なんだけど、自分が何を作って売ってる
のかってことをよくよく考えさせられました。
不安定なものを売っているっていうネガティブな部分じゃなくて
すごくおおらかな部分での良いものを作って売る。
この緑の織部が綺麗じゃなかったら、全くダメな話なんだけど。。
なんかうまく言えない。。。

きちんとした、完成度の高い商品を作る。売る。
当たり前のことだし、そういうことにとても気をつけてきたんだけど
今扱っている、作家さんの作る陶器。って、ちょっと違うのかもしれない。
クオリティーには妥協しないけど。
10年目にしてなにか、今までと違う何かに気付けそうな気がする43歳年の暮れ。

そんなこんなで、クリスマスキャンペーン
よろしくです。



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by mishim | 2015-12-07 21:32 | 陶器製作日記

ケーキ台

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陶器って。。。
同じように作っているつもりでも
その時の窯の状態や、土の乾燥具合等によって
表情がかなり違ってくる。
特に新作のグラニテシリーズは、土と水と火と手が
織りなす偶然のテクスチャーを出しているので、
本当に毎回ドキドキと不安があります。

それをnetで販売するのはそれなりにとても困難なことです。
けれど、そのことを理解した上で購入して下さるお客様がいて
下さいます。mishimはとても恵まれているなーと思います^^

それでも、やはりこれはちょっと違うかなーと思われるお客様も
いるかと思います。そんな時は思い切って伝えて下さい!
それもまたnetで売買していく上で必要なことだと思っています。

そんな申し訳のないことになるべくならないように、
事前の写真の貼付等、心がけてはおりますが、
そんな時はどうぞ気兼ねなくお伝えくださいませ。

前回、デコレーションしてきたケーキ台は、お皿の部分の化粧割れ
テクスチャーがほとんど出ない、淡く白い、柔らかな表面になりました。
やっぱりすごく素敵なケーキ台です。

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by mishim | 2010-05-21 11:36 | 陶器製作日記

らせんのボウル

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mishimのHPの陶器topページに載っている、ボウル。
ボーダーと思われがちですが、らせん模様なのです。

個人的にものすごく好きな作品なのですが、
制作がとても大変で、なおかつ、手作りでらせん模様を
作るとなると一個一個かなり違ってきます。
そうなると、net shopでの販売は難しい。
また、値段も高いものになってしまうため,通常の販売は
していない商品なのです。

ただ、お問い合せのあったお客様にのみ,受注で承っております。

先日もご贔屓にして下さっているお客様から、ご注文があり
ようやく納品となりました。

せっかくなので、制作過程をご紹介したいと思います。

先ずは、ろくろで形を作ったあと、削り作業で外側の形を
作っていきます。この辺は以前の制作日記をご覧下さい。

f0044761_22171459.jpg半乾きの状態にしたあと、墨でらせん模様をつけていきます。
ろくろ台に乗せて,いっきに描きます。
(といっても、一発で成功は先ずしない・・・)







f0044761_22173157.jpg微調整をしたあと、ひたすら模様部分を1,2ミリ程度の深さで削っていきます。(これが結構大変!!)








f0044761_22175644.jpg全て削り終えたら,削った部分に白い化粧土(泥状)を盛っていきます。









f0044761_22181067.jpg完全に乾く前にへらなどで、こすりつけしっかり圧着させます。

完全に乾いたあと、余分な土を削り取っていきます。

この、加工方法を『象嵌』と言います。螺鈿とかもそうですね。

これで、ほぼ完成。


あとは、素焼きして、そのあと柚薬をかけます。
(陶器がつるんとしてるのは、この柚薬というのをかけて焼いているため)

最後に余分な柚薬をこすり落としたら、
本焼きで、終了〜〜〜。

なが〜〜〜い!!!
たいへ〜〜ン!!

そうなんですよ。大変なんです。
でも、いいんだよね〜この柄。
そのうちにどこかのお店に置いてもらおうかしら。。
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by mishim | 2008-06-17 22:44 | 陶器製作日記

レースプレートができるまで

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久しぶりの陶器制作日記です。
「大変手間がかかっています」自慢です。えへへ。

先ずは、potierの手塚さんがろくろで1枚1枚創っていきます。
(詳しくは前出陶器制作日記のを見て下さい!)


f0044761_2316528.jpgその後、柄付けに入ります。
まず、お皿のサイズに合わせて
製作した型をお皿に押し付けていきます。
このときの土の堅さがとても大事!
また、力を均一に押していかないと
上手くいきません。



f0044761_23203930.jpg次に上手く形が出なかったところや、
はみ出した部分を補正します。








f0044761_2321221.jpg最後に、レースの外側部分の
白化粧を削り取って、下地の
土を出していきます。




これを一枚一枚やっていきます。
たいへ〜〜〜〜ん!!

もっと効率のいい方法がないものかと
いろいろ試してみたのだが、結局この
やり方にしないと、こだわっている部分が
上手くいかない。。
ので、毎回ヘロヘロになりながら製作しております。

今、制作真っ最中です。
年内には焼き上がる予定です♪
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by mishim | 2007-12-12 23:56 | 陶器製作日記

陶芸工房potierで part4 !

f0044761_163788.jpg誰がなんと言おうと、誰も何も言ってくれなくても(くっっっ!!)私には、この陶器の製作日記がとお〜っても大切なのです!!
だって、HPだけじゃあこんだけ手間暇かけて、丁寧に作ってんだよ〜ってことが伝えきれないのだもの。
多分世の中に出回っているもので、この価格でこんだけ手の込んだ陶器を売っている所は無いと思う。
うん。
ま、デザインの善し悪しは別にしてさ(笑)。
と言う訳で、しつこく第4弾です。

雑誌「雑貨カタログ」にも載った事ですので(でもうちの微妙な色合いの感じは全然出て無かったな〜。)「point(水玉) シリーズの作り方」でいこうかにゃと思います。
これまたびっくりする程アナログ製作!(笑)

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先ずはpart3 で説明しているろくろでカフェオレボウルの内側の形を作ります。それからpart1 で書いた削りと白化粧の作業。ここからがpointの柄作りです。
先ずは水玉の印付けを鉛筆でします。その後そこを軽くえぐるように削ります。
なんでこんな面倒な事をするかと言うと、白く水玉になる部分に軽くヒビを入れたいが為のひと手間なのです〜〜〜。
そしてそこにポッテリと筆で白化粧の土をつけていきます。

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ここで一度軽く乾燥させます。
乾いたら水玉部分に盛った白化粧を金ベラで表面を削り、形を整えます。
これでようやく柄付けが完了ですーーー!!!は−、大変。5個も作ると、結構嫌になります・・・。正直。
でもここまでくれば後は素焼きをして、釉薬をかけて焼く!で完了〜

f0044761_111049.jpgはあ・・・。
でもさ、ここまで手間かけてやると、出来上がりがちがうんですな。
netの写真だけじゃあ、なかなか伝わらないんだけど、とっても素敵なんですわ。



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これはおまけ。
柄付けに使ってる道具、の一部です。

さて、G.Wみなさんは何処へ行っているのでしょう〜
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by mishim | 2006-05-03 01:48 | 陶器製作日記

陶芸工房potierで、part3

人気があるのかないのか分からないが、当人はこの製作日記を、実はとても気にいっている。HPでは説明しきれない事や、1つ1つ、丁寧に作っている事が少しでもつたわるといいな〜と、思いつつ続けています。是非、よしなに〜。

今回は「ろくろ挽きの巻〜」です。本当はpart1で紹介する工程なのですが、写真が撮れていなかった為に、ここで登場となりました。

「ろくろ」とは、本来回転式の作業台の事で、ろくろを使って形を作り出していく作業の事を「挽き」といいます。お盆とか、お椀とかも「ろくろ挽き」ですね。
これが本当に、あら不思議!なんです。力をこめてコネコネした土の固まりが、手でウニウニされているうちに、あっというまにコップやお皿になっていくのです。まるで錬金術を見るようです!
ちなみに私はこの作業を見る時、必ずといっていい程、頭に映画「ゴースト」の音楽が流れてます。(全部見た事ないけど。そして古い・・・)

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1.土を円柱状に。    2.頭を平にし    3.親指で口の部分を開ける。


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4.厚みを薄くする。   5.ヘラで底を平に。  6.形が出来ました。

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7.糸で口をcut。    8.底もひもでcut。   9.ろくろ挽きは終了!

そうそう、お待たせしていたsold outの商品が入庫しました!!
HPには明日のせまーす。
一度に沢山は焼けない為、またすぐにsold outしてしまうかもしれませんが
その時は諦めずに予約!してくださいね!


陶芸工房potier:http://www.tougei-potier.jp/miya-index.html

陶芸教室ポティエ:http://www.tougei-potier.jp
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by mishim | 2006-02-07 03:37 | 陶器製作日記

陶芸工房potierで、part2

今日も陶芸工房potierで製作作業。そこで製作日記part2です。今日は写真に作家の手塚美弥が載っていませんが、先日のブログの写真にイチャモンをつけて来たので、載せてやるのをやめました。はははん!
と、そんな事はいいのです。今日は先日の陶器の削り作業の続きをお見せします。

f0044761_0241943.jpg削り終わって形が出来たものに、デザインによって器の外側や内側に白化粧を刷毛で塗ります。
この作業で、mishimの特徴の1つである、「内側と外側の土の色がほのかに違う」器が出来ます。これも、トプンッ、と化粧土の液体の中に浸けてしまうと簡単なのですが、それでは化粧土の厚みが出て、ひび割れが出たり、かっこわるかったりするので、手間のかかる刷毛塗にしています。ここでまた(土が水分を含んで弱くなっているので)、半乾燥させます。


f0044761_0403355.jpg次にようやく柄絵付けです。いろんな手法でやっていますが、先ずは、写真のように化粧土の上から線を描く方法です。これは、色の違う土がニ層になっている事を利用したもので、線をニードルで引っかく事で、下の土の色を出して柄を見せているのです。
柄は1つ1つ型をあてて線を引っかいていきます。アナログ〜!!でもだから1つずつ微妙にちがうのです。そこが魅力ですねー。





f0044761_0594232.jpg上の作業に、さらに削るという作業をプラスしたのが、oiseau,x plate-C です。写真のように、引っかいた線の内側の化粧土を削り取っていきます。(とても面倒なんですね〜これが!)そのため、釉薬がかかった後でも、ゆる〜い凹凸が触るとわかります。
同じ作業ですが、とても小さいのが下の写真です。またちょっと印象がちがいます。
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と、柄絵付けを2種類紹介しましたー。
今日はこれまでにします。続きはpart3で!







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by mishim | 2006-01-26 01:19 | 陶器製作日記

陶芸工房potierで、part1

f0044761_21391865.jpg先週木曜、金曜と陶芸工房potierへ製作作業に行きましたー。
mishimの陶器製作を一手に引受けてくださっている、工房で、主宰は作家の手塚美弥さんです。何を隠そう、彼女とは18の頃からの付合いで、もはや隠せる事など何も無い!といった関係です。
まさに彼女との二人三脚でmishim ceramicは誕生したのです。
漸く商品として成り立つものが出来たのも、陶芸などド素人だった私を支え、指導しながら進めてくれた彼女のおかげでしょう。感謝してもしきれません。ありがとう〜!

f0044761_21442119.jpgこれはすでに、ろくろで形を作り出した状態。この状態で一度半乾きさせます。内側の形はこのろくろ作業で出来上ります。外側の完成の形を想像しながらの手作業なのです!これはやはり経験がものを言う工程だと思います。



f0044761_21563630.jpg上記の次の工程が、またろくろを使っての削り出しです。先程作ったものの外側を、デザインの型紙に合わせて削っていくのですが、内側の形がしっかりできていないと、厚みが薄すぎたり、厚くなってしまったりします。手作業って本当に大変!!というか、技と言うのはこういうものなんでしょうね〜。すごいなー。

この後も山のような作業がありますが、それはpart2,3でまた報告しますので、お楽しみにー!!!



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by mishim | 2006-01-22 22:15 | 陶器製作日記